Water Heart ~一筋の流れに導かれて~

Water Heart

甲府市民吹奏楽団創団50周年記念委嘱作品
及び
21世紀の吹奏楽 第22回“響宴”作品公募入選作品

作曲者下田 和輝
作曲年2017年
演奏時間10:00
グレード4
編成中編成〜大編成
最小演奏人数37人
楽譜株式会社CAFUAレコード(レンタル譜)
サンプルスコア1ページ目のみ
録音CD21世紀の吹奏楽「響宴XXII」~新作邦人作品集~
甘粕宏和指揮/やまももシンフォニックバンド

初演音源(フル): https://www.youtube.com/watch?v=rTjynvlAMTs
演奏: 甲府市民吹奏楽団
指揮: 千野 こころ

【楽曲解説】
この作品は、山梨県の甲府市民吹奏楽団創団50周年記念委嘱作品として2017年の秋から冬にかけて作曲され、2018年3月に行われた同吹奏楽団設立50周年記念演奏会にて初演されました(指揮:千野こころ)。
また、2019年3月に行われた「21世紀の吹奏楽 第22回“響宴”」にて、甘粕宏和指揮、やまももシンフォニックバンドによって再び演奏されました。

曲名の「Water Heart」を直訳すると「水の心(こころ)」。当楽団が拠点とする甲府市を流れる様々な水・川の表情(こころ)をひとつのストーリーで表現しています。

所は靄(もや)に包まれた奥深い森の中。木の葉から一滴の雫がポタリと落ちます。いくつもの水滴は小さな川となり下って行きます。それは徐々に広がり、壮大で美しい白滝へ。
いつの間にか靄が消え去ると、澄み切った青空が広がっています。流れに導かれた水が勢い良く滝壺に落ちたかと思えば、その先には穏やかな川の流れ…。
一筋の流れに導かれ順調に水が下る一方、徐々に雲行きが怪しくなります。水は嵐に苛まれ、透明な水はとてつもなく濁った水に変わってしまいます。荒れ狂う水のこころ。水はもがき苦しみます。しかしそれでも下流に向かう濁った水。苦しみに耐える水。
しかし、やがてそこに一筋の光が差し込みます。嵐は過ぎ去り、雲一つない青空に。水は河口へ到達します。穏やかな海に注がれる水。その水はやがて空へと蒸発して行きます。蒸発した水は再び川に注がれる雨となります。
そう、自然の摂理に従って…。

このようなストーリーは、1967年の創団から紆余曲折を経て、現在、そして次の世代へと受け継がれて行く、当団の「一筋の流れ」と重ね合わせています。甲府市民吹奏楽団がこれからも永遠に愛される楽団となるよう、切に願ってやみません。

【楽器編成詳細】
Piccolo
1st Flute
2nd Flute
Oboe
Bassoon

Clarinet in E♭
1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
3rd Clarinet in B♭
Alto Clarinet in E♭
Bass Clarinet in B♭

1st Alto Saxophone in E♭
2nd Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭

1st Trumpet in B♭
2nd Trumpet in B♭
3rd Trumpet in B♭

1st & 2nd Horns in F
3rd & 4th Horns in F

1st Trombone
2nd Trombone
3rd Trombone

Euphonium
Tuba

String Bass

Piano

Timpani

【1st Percussion】
Clash Cymbals
Crash Cymbal
Chimes
Triangle
Wind Chimes

【2nd Percussion】
Suspended Cymbal
Finger Cymbals
Triangle
Wind Chimes

【3rd Percussion】
Snare Drum
Suspended Cymbal
Vibraphone
Bongos
3 Toms & Floor Tom

【4th Percussion】
Bass Drum
Glockenspiel
Vibraphone

【5th Percussion】
Glockenspiel
Vibraphone
Marimba
Wind Chimes
Wind Machine
Tam-tam

←Works/作品へ戻る