2年ほど前に佐藤正人氏からご依頼を頂き完成させた、吹奏楽とナレーションのための作品
30分ほどの長さの作品で、「忠犬ハチ公」の愛称で知られる秋田犬の生涯を吹奏楽とナレーションで情緒豊かに表現しています。
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様々な団体に演奏して頂けることを楽しみにしています。
『秋田犬「ハチ」~語り継がれる友情物語~』宜しくお願いします!
下記、楽曲解説です。
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この作品は、東京都の渋谷区青少年吹奏楽団の委嘱作品として、また委嘱のきっかけを下さった吹奏楽指導者・佐藤正人氏の還暦を記念する作品として、2019年の秋に作曲されました。
抜粋版の初演は2020年3月22日、渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて行われた渋谷区青少年吹奏楽団第42回定期演奏会において初演され、全曲版は2021年5月29日、秋田県児童会館「けやきシアター」にて行われたノースアジア大学ウインドオーケストラ・コンサートにおいて初演されました(両方の初演を佐藤正人氏が指揮)。
「忠犬ハチ公」の愛称で知られる秋田犬「ハチ」の生涯は、壮絶なものでした。秋田県大舘市で生まれたハチが、生後約2ヶ月で鉄道で小荷物として運ばれて東大農学部の教授であった上野英三郎博士のところに来たのは、1924年の1月でした。大の犬好きであった博士はハチを大いに可愛がり、大学や自宅の最寄り駅である渋谷駅にいつも送り迎えをさせていました。1925年5月21日、博士が大学で急死して突然の別れが訪れたのは、ハチが上野博士に飼われ始めて17ヶ月の時でした。ハチはその後、朝夕に駅に通い、改札口から出てくる人々の中に上野英三郎の姿と匂いを求め続けました。ハチの心には、愛情に溢れる飼い主に可愛がられた日々の記憶が消えることがなかったに違いありません。ハチは上野博士が急死してから10年近くが経った1935年3月8日に息を引き取るまで、ずっと博士を待ち続けました。
30分ほどの長さの作品で、「ハチ」の生涯と博士との友情を、ナレーションと吹奏楽で情緒豊かに表現しています。
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