樫野哲也氏の委嘱作品「Light in the Dark」(演奏時間11分)、初演の映像がYouTubeに公開されました!

大江戸シンフォニックウィンドオーケストラの指揮を務める樫野哲也氏から委嘱をいただき作曲した吹奏楽作品
「Light in the Dark」(演奏時間11分)
初演の映像がYouTubeに公開されました!
 
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大江戸シンフォニックウィンドオーケストラの皆さん、指揮の樫野哲也さん、素敵な演奏をありがとうございました!
急速な部分の一切ない終始穏やかな11分ほどの作品です。
 
私が以前北海道利尻島に住んでいた時に目にした美しい光景や、その光景を目にしたときの私の内面を私なりの音楽表現で描いていて、個人的にとても気に入っている作品の一つです。
是非ご覧いただければ幸いです!
 
下記、初演に際し書かせていただいたプログラムノートです。
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私は2023年6月まで延べ3年弱ほど北海道利尻島に住んでいましたが、利尻島で出会った数々の情景は、どれも忘れることのできないほど非常に美しい情景でした。中でも印象深いのは、6月の寒々しいある日、空気の澄んだ日の夜中1時に見晴らしの良い高台に登って利尻島を一望した時です。
真っ暗闇の中で高台に登り、目に入ってきた景色は月光に照らされた利尻山が黒くシルエットになっていて、利尻山から目を逸らすと島の灯台が一定周期で光り、真上を見上げれば月光に照らされながらも負けじと発光する星々⋯。耳に入ってくる音は自然界から発する音のみで、波のざわめき、夜鳥の鳴き声、穏やかな風によってなびく原野の音⋯。高台に登る時に感じていた暗闇に飲み込まれるのではないかという怖さや不安が一瞬にして消え去ってしまうほど、私は目と耳に入ってくる非常に幻想的な光景に心を奪われました。
「Light in the Dark」 はこのような光景を率直に音楽で表現しつつ、その時に感じた私の内面を描いた作品となっております。その内面は⋯うまく文章で表現できる自信がないので、ここでは書きません。
この作品は、樫野哲也氏の委嘱作品として2023年の暮れに作曲されました。最後になりますが、今回この作品を初演してくださる大江戸シンフォニックウィンドオーケストラの皆様、指揮の樫野哲也氏に心から御礼申し上げます。
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木管8重奏作品『レイディアント・ファンタジー』が、アンサンブルコンテスト全国大会にて2団体によって演奏されました!

3月19日~21日は福井県へ!
アンサンブルコンテスト全国大会にて、木管8重奏作品『レイディアント・ファンタジー』を東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部と東京隆生吹奏楽団の皆さんによって演奏していただきました。
高輪台高校はゴールド金賞、東京隆生吹奏楽団は銀賞を受賞されました!おめでとうございます!!
こうして作曲家として関わることができて幸せでした!


Piano Improvisation 2025/2/28 -Against a Backdrop of Drift Ice-

2月末は所用で1週間ほど北海道の網走〜斜里に滞在し、2月27日から28日にかけては北海道知床半島にある知床第一ホテルに宿泊していました!

知床第一ホテルのロビーにはグランドピアノが設置されており、誰でも自由に弾くことが可能です。
28日の早朝、知床第一ホテルの温泉に入浴後、そのままロビーに行って即興でピアノを弾いてみることにしました(浴衣着なのはそのためです)。
丁度ロシアからやってきた流氷を背に弾くことができて、幸せな時間でした…!

トータルで33分ほどの長さになり、全くのノープランで弾き始めましたが大きく分けて3つの部分に分かれています。
長尺動画のため、チャプターで3つに分けています↓↓↓
また、調性は主にD♭major→A♭major→F major→A♭majorと進んでいきます。
刻々と変化する背景の流氷を眺めながら是非お聴きいただけたら幸いです!